新しい土蔵の扉
ボクは少年の頃から日本美術が大好きで、ジジィになった今は、何と言っても土蔵が好きです。土蔵が、ある意味日本美術の真骨頂を体現しているように思えるからです。 この度は土蔵の「戸前」と2階の兜と扉をまるっきりゼロから作る仕事を与えられ、やる気満々の真っ最中なのですが、ちょっと仕...
土蔵の修復について−あるいは「土にかける手間」
左官と付き合って30年になる。 もちろんボクは左官職人ではないので、「左官の友人となって」という意味だ。 30年も経ってようやく「土の仕事」の相談をいただけるようになったのだが、ホント、土の仕事で、ボクのような美術・デザインの輩が関係するのは、なんとなく憚られて、ブレーキを...
雑多な「しのぎ」
ここ数ヶ月間は、さまざまなご依頼にお応えする「雑多な」仕事をやっておりました。「美術と計画の何でも屋」なので、雑多で結構!!なんですが、あまりの雑多さに、自分でも呆れている感じのこの頃です。 僭越ながら、いくつかご紹介申し上げます。 一つ目は、公益法人体育協会の周年記念誌...
謹賀新年はミニ竃から
謹んで新年のお慶びを申し上げます。 昨年大晦日まで小沼親方と一緒にやっていた「ミニ竃作り」を公開いたします。 2合炊きの小さな炊飯竃は、左官の小沼親方がすでに開発していたものですが、今回は都内にオープンする飲食店からのご依頼で、新型なのです。...
秋の空を見上げると
進行中の造園の透明彫刻仕事は、まだ終了していないのですが、同時並行して誌面デザインの仕事もやっています。その仕事の一環として、この数週間青い空を見上げて、空と雲の撮影をやっておりました。 時には「かっこいい雲」を追いかけて隣の隣の町まで行ってしまったり、とにかくカメラを握っ...
透明彫刻の仕事
最近は、「透明彫刻」の仕事が多い。大きな塊を在庫してしまっている、という動かしようがない事実も関係していると思うが、大きな作品をつくると、中くらいの塊や小さな破片がまた生じる、という循環が起きる。 そこで、ご依頼がある仕事をこなす度に生じた中くらいの塊や小さな破片を「ご依頼...