

土蔵の修復工事について
寒い冬の日々に土蔵の修復工事を二つハシゴしました。いずれも関東近県ですが、詳細は伏せます。 一つ目は昨年末に仕上がった漆喰仕上げの小さめの土蔵で、いろいろ紆余曲折の末、数年越しでようやく仕上がったものです。(写真参照、ですが、あまり詳細には写真を公表しないことにします) ビシッと見事に仕上がった蔵を、お施主さんはたいへん喜んでいました。 そもそもこれは、3.11の大震災で被災した「伝統的建造物保存地域」内の蔵だったのですが、数十棟もあるこの地域内の蔵で、唯一「まともな修復」がなされた幸せな事例なのでした。工事終了後数ヶ月が過ぎ、お施主さんもその事に気が付き始めていて、他の人たちの「修復」がいかに「悲惨な結果」であったかも、わかり始めている様子でした。(悲惨な結果になった人々も、この蔵を見に来始めていて、誰がやったのか?と、話題になり始めています。) ここで、皆さんに質問をします。 江戸、明治、大正、昭和初期に建てられた優れた「土蔵」をきちんとまともに修復出来る左官の親方が、現在日本に何人居ると思いますか? も一つおまけの質問ですが、このような蔵を