雑多な「しのぎ」
ここ数ヶ月間は、さまざまなご依頼にお応えする「雑多な」仕事をやっておりました。「美術と計画の何でも屋」なので、雑多で結構!!なんですが、あまりの雑多さに、自分でも呆れている感じのこの頃です。
僭越ながら、いくつかご紹介申し上げます。
一つ目は、公益法人体育協会の周年記念誌 をデザイン・DTP担当して120ページほどの冊子を作った、というものでした。
スポーツ団体は、まあ身内みたいなものなので、編集的なことも含め、楽しく、しかも、あまり気張らずにやれました。
グラフィック仕事は、材料費がかからないのが我が社にはありがたいです。
スポーツも文化ですが、やはり体を動かして汗をかくのは、美術とか文学にはない清々しさがありますので、スキッと爽やかにやったつもりです。
二つ目は、お寺さんの庭に設置された「透明岩石ベンチ」です。
お寺の造園工事にアクリル透明彫刻をやりたい、という気持ちはずっと以前から持っておりましたが、今回初めて実現しました。
今回図らずも、この二つの彫刻には、名前をつけていただき、写真上のキュウリのような透明の塊は、「瑞雲」、下のナスのような塊は「慶雲」という雲の名前になりました。
透明岩石のベンチと思って作りましたが、「雲に見える」というのは、思いがけない 見方であり、面白いなぁ、と、また嬉しいなぁ、と思っている次第です。
存在感のなさ、が雲のような感じなのでしょうか?だとすれば、それは、ある種「正解」です!!ね。
筋肉痛も、雨の中の辛い現場施工も、こうなると「いい思い出」にしかならないのですから不思議ですね。
ボクはクリスチャンですが、東洋思想や仏教とかお寺さんには親近感があります。「好き」っていう感覚です。
三つ目は、出来栄え云々とか、そういう話ではないのですが、ここ数年、卒業シーズンにファッション系の学生さんの卒業制作発表に付き合って、ブースを作る「指導」というか「お手伝い」をしているのです。
自分でブランドを作ってみる、という意図で、服や雑貨などの商品だけでなく、小さなショップ空間をイメージして作ってみよう!ってなことだと思うのですが、まあ、二十歳くらいの「クソガキ」いや「お子様」いや「経験の足りない」いや「将来楽しみな」学生と2〜3日遊んでやる、いや、お若い方々の元気をいただく、、、、???
な〜〜んだろうなあ、そんな、数日でした。。。。社会に出て、頑張れよ、若者たち。。。
ボクはしかし、学校の先生になる道を選ばなかったんだ。。。と、しみじみ。。。
「雑多な」仕事、結構です!!!なんでもやるし、なんとかする。。これが我が社の行く道です。
ただし、例外はありますよ。どんな場合か?今回は書きませんが、ゴルゴ13の「流儀」のようなものは、我が社にもありますから、ね。