September 30, 2017

 秋になりました。 

 今年の前半の仕事を振り返りながら、考えた事をつらつらと書いてみます。

 

 考えたら 今年は、「嬉しいご依頼」が多い年です。

 順番は忘れましたが、①造園計画の策定、②抽象絵画の作成、③透明な彫刻の制作、と、その他にもありましたが、特にここに揚げたこの3つは、ボクにとって、どれも「とてもやりたい仕事」なのでした。

 しかし、ここにこうやって並べてみると、同じ「美術」とはいえ、まったく異なるジャンルであり、素材であり、出来上がりも、まったく異なるものであるなぁ!とあらためて思うのでした。

 

 ①の造園計画を策定する時に使っ...

June 24, 2017

 ここのところ、毎週埼玉県秩父郡にあるアトリエ(作業場)に通っているのだが、いつものように守秘義務があるため、つくっているものは公開できない。

 そこで、今回は窓の写真をいくつかご覧いただこうか、と思う。まずは、南側の窓。

 大きな桐の木が生え始めたのは、ボクがここを借りた頃だった。もとは農協のお茶工場だったのだ。

 今では、この桐があるために、夏は日差しが遮られて内部が暑くならない。また、窓を開けても大きな桐の葉に遮られて外から内部はよく見えないので、秘密が守られやすい。

 「オレの桐の木」と呼んで大事にしている。

 次は北側の窓。栗の木が...

June 9, 2017

 今年はアクリルの塊に向かう日が多い。うまく進んでいるとは言えず、止まったり進んだりなのだが、「重さ」の点では、これまでで一番重い塊に立ち向かっているかもしれない。仕上がり予想重量が1トンのもある。重量物なので、一人では危険な作業でもあり、若い友人や仲間の応援を受けつつやっている。

 だが、やっていると、これは彫刻と言えるのか?判らなくなる。透明のモノを透明もしくは半透明に扱うので、立体でありながら立体ではないような感覚になる。実際にはクッソ重いのに、その存在感が軽いのだ。いや、軽いというより、「モノではない」ようなのだ。あるいは、外...

March 27, 2017

 寒い冬の日々に土蔵の修復工事を二つハシゴしました。いずれも関東近県ですが、詳細は伏せます。

 一つ目は昨年末に仕上がった漆喰仕上げの小さめの土蔵で、いろいろ紆余曲折の末、数年越しでようやく仕上がったものです。(写真参照、ですが、あまり詳細には写真を公表しないことにします)

  ビシッと見事に仕上がった蔵を、お施主さんはたいへん喜んでいました。

 そもそもこれは、3.11の大震災で被災した「伝統的建造物保存地域」内の蔵だったのですが、数十棟もあるこの地域内の蔵で、唯一「まともな修復」がなされた幸せな事例なのでした。工事終了後数ヶ月が過ぎ、...

January 5, 2017

 2017年新春をむかえ、ちょっとだけ昔話をいたします。

 20代の中頃、札幌で新築ホテルの梁に抽象の絵を描くという仕事をしたことがあります。銀座の鎌倉画廊さんのご依頼だったと記憶しています。

 その仕事のために市内に宿を決めてお世話になったのですが、その宿のおかみさんに「絵を描きに来ました」というと、「なんとまぁ、若い絵描きさん!絵描きさんというのはおじぃさんだとばっかり思ってた!」と言われた事を懐かしく思い出します。

 そのボクももはやおじぃさん、です。

 絵だけに邁進してきたとも言えず、美術だけに注力してきたとも言えず、子どもが生まれ...

November 26, 2016

 現代史は見えにくい。近代史もなかなか見えにくい。特にボクらが住んでいる日本という国がかつて戦争へどのように進んでいったのか?という道筋を読み解こうとすると、あっちこっちからの言説が多くあって、実際はどうであったのか?なかなかイメージしづらい。でも、そこが判らないと今という時代もよく掴めないので、努めてそのような関係の本を読んでいる。

 桜蔭出身の東大教授・加藤陽子の書いた「それでも、日本人は「戦争」を選んだ」(朝日出版社)は、「最新の研究を踏まえた」内容で、これまで読んだ本の中ではダントツに面白かった。そして、良い視点をたくさん見せ...

November 16, 2016

 2011年3月11日の大震災によって、花泉にある吉田春治の「唐獅子土蔵」もかなり傷付いた。その2年後にボクは以前のホームページに以下のような文章を掲載した。

岩手県一関市花泉には、素晴らしい蔵がいくつか存在する。

明治時代に左官職人・吉田春治が作った土蔵だ。



蔵という建築物は、基本的に倉庫であるし、現代には必要だと思われていない。



実際今では、蔵を新築したという話すらほぼ聞こえて来ない。



それは仕方ない事かもしれないが、ここでは、もう少し踏み込んで考えてみる。





吉田春治がこれらの蔵を建て、漆喰の唐獅子を庇の上に設置したのは、明治...

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February 15, 2018